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礼儀正しさを一瞬にして逆転印象させる無意識のこととは?

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 「お金、払った覚えがないんですけどーー」。  そのひと言に対して、相手の男性からの無意識な反応が、私をイラっとさせました。でも、この反応は、自分でも無意識にやっていそうな反応。改めてやられたほうになってみると、これは大変不愉快になる反応だということに改めて気付きました。  場所は病院。相手は事務の30歳前後の男性。頼んでおいた書類を受け取りに行ったときのことです。書類を受け取ったときに、私が「お会計は?」と聞いたところ、書類は前払いとのこと。数カ月前に依頼したため、記憶があいまいではありますが、払った記憶がありません。それで出たのが、「お金、払った覚えがないんですけどーー」。  言い終わるか終わらないかというとき、出たのが、視線を斜め下に落としながらの相手の“フフッ”という笑い。この笑い、されたほうは大変嫌な感じを受けます。ですが、“フフッ”とした本人は、全く意に介していない様子です。 …

“透明のビニル傘”に見る社長の象徴とは?

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 人それぞれ、人と会ったときにチェックするアイテム、というものがあります。「あえて言うならば、腕時計」という声を男性からはよく聞きます。一般的によく言われる文房具や小物、靴といったものから、「そんなところ、見ているの!」と驚くものまで、こだわりどころは人それぞれです。  ここで“こだわりどころ”と言っているのは、一流ブランドだからよい、高価なものだからよい、というネームバリューや価格だけを言っているのではありません。そこはまず、カン違いしてほしくない大事なところです。  6月になり、梅雨に入ります。ジメジメして汗ばむ、さらに雨も降るという誰もが不快に感じるこの時期は、雨傘、レインシューズ、防水スプレーにいたるまで、雨にまつわるアイテムの使用頻度が高くなります。  こうした時期、私の個人的なこだわりどころとしては、その人の持つ「傘」に目がいきます。この傘が高級であるとか、ブランドものであると…

トップだから見せるべき、見えてしまう本当の感情とは?~日大アメフト問題の場合~

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 ここ最近、その動向が注目されていた日大アメフト問題ですが、やっと着地点が見えた様子です。それぞれの記者会見を見ましたが、【監督】【コーチ】【選手】は、企業で言うならば、社長、中間管理職、社員の立場。三者三様に比較対象となるわかりやすい違いが出ていました。  指導者としての善悪や組織の体制、言った言わないでなく、あくまでも3人の比較が今回のテーマ。企業のトップであれば、いつ、なんどき、このような記者会見や取材を受けることになるかわかりません。当然ながら状況は違うはずですが、今回のアメフト問題から、得る教訓は少なくないはずです。  人の上に立つ立場であれば、どんなときも冷静に対応できる、自分の感情をある程度、コントロールすることも必要です。しかし、この【監督】を見ていると、「冷静」と「無感情」は大きく違うものだということがわかります。当事者であるはずなのに、どこか他人事のような表情の数々は、…

多様化の時代に、没個性とするか?スタートラインとするか?

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 「周りと同じで、考えなくていいのでラク――」  就職活動真っ盛りの時期ですが、就職活動中の学生たちは、こんな思いで“無難な黒”のリクルートスーツを着用しているといいます。企業では、2005年からクールビズがスタートし、社員の服装はカジュアル化が進んでいるにも関わらず、リクルートスーツは、制服のように黒一辺倒となっています。  実際に、大学生協を通して売れるスーツは、男性用6割、女性用のほほ全てが“黒の無地”。90年代前半は、女性の就職活動用スーツは、紺やグレーやピンクをはじめとしたパステルカラーも一般的で、今と比べると女性のスーツは確かに派手な印象を受けます。その後、就職氷河期にカラフルな傾向がなくなり、2000年以降は黒が中心となって、今に至ります。女性の活躍、多様性が叫ばれる現在、その象徴ともいえる服装が単一傾向になっているというのは皮肉なものです。  みんな同じ黒というのは、没個性…

いくつもの“良い”を打ち消す1つの“ダメ”の影響力

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 「言うだけならば、誰でもできるんですよねーー。」  先日、ある企業からご相談をいただき、お打ち合わせの機会がありました。非常に前向きな内容のご相談で、これまでのコンサルティングにプラスアルファの要素が必要な内容。大きなプレッシャーを感じる反面、これまでとは違った視点も必要とされ、やりがいがありそうな案件です。  打ち合わせの場で、詳細をお伺いしていると、対象となる経営層の方の良い点、悪い点の話しになりました。ここでは抽象的な言い方になりますが、一般的に他者の「良くないところ」「気になるところ」は、「良いところ」より目につきやすいものです。この場では、良くないところ、気になるところを「敢えて言ってください」とお願いしたところ、そんなに苦労する様子なくネガティブなことはいくつも出てきました。それに比べると、「良いところ」は、すぐに出てくるのは1つ2つ程度です。  この場合、オフィシャルな視点…

変えるもの、変えざるもの、その見極めができること

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 「―――と、まったく変わらないわけですよ。」  と、熱く話すのは広告関連会社のS社長。何が変わらないのかといえば、ひと言でいうと、「ものごとの根幹の部分」という意味でしょうか。これは業績に連動して、迷いや落ち込みを経験した末に、最近、行きついた答えだといいます。  どの業界にいても、最先端技術やITの進歩がめざましい昨今。「取り残されないように」という思いをどこかに抱えながら、多くの人が、日々、バージョンアップをしようとしている、そんな感じを受けます。今年で独立20年を迎える、経験豊富なこのS社長でさえ、次から次へと出てくる業界の新たな手法ややり方には、どこか「ついていけない」という思いを抱いていたとか。「自分の時代は終わったな」という思いと、「世代交代」という言葉が頭に浮かぶこともしばしばだったと言います。  最新の技術と手法、それについていかねば、ついていかねば、と自分を追い込んでい…

あえて“黒いスーツ”を着ているのか?

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 「黒ばっかりーー、ですね。」   --というのは、数日前、新卒採用面接に同席した方の言葉。面接に来た学生のスーツの色を聞いたときの答えです。10年近く前、企業採用担当者から、就職活動で学生が着ているスーツで一番多い色が「黒」と聞いて、そのときは、大変驚いたものですが、今は基本の色が「黒」となっているようです。  「就職活動のスーツの色」と調べると、某雑誌のアドバイスには、「無難な黒を選ぼう」「冠婚葬祭にも使えるので便利」といった言葉が並んでいます。  本来、黒のスーツは、「冠婚葬祭にも使える」のではなく、「喪に服す」色。そのため、ビジネスシーンではふさわしい色ではなく、10年前には「黒はビジネスシーンではさけるべき色」と、お話しをしていました。 (*詳しくは、専門的な視点でこちらにありますので、ご興味のある方はご覧ください)  「黒のリクルートスーツに物申す!」(2012.10.31) …

トップとしての平常心とその言葉の影響力

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 経営者や経営層として仕事をしていると、“平常心を保つ”のに苦労する、そんな局面に立つこともあるはずです。どんな状況でもいつでも冷静な対応ができるーーそれが理想であることは重々わかってはいるけども、誰でもそうはいかなかった経験の1つや2つ、過去にありませんか?  「言わなければよかったーー」  「感情的になってしまったーー」  「あの対応は冷静さを欠いていたーー」  誰でも感情の起伏があって、その日やタイミングによってアップダウンがあるのも人間ならば当然です。ですが、人の上に立つ立場であれば、当然ながら自分の感情をコントロールする必要性があり、企業トップであれば必須ともいえます。最近、“マインドフルネス ~mindfulness~”が注目されていますが、ストレスが多い現代社会、いかに自分の感情をうまくコントロールできるかも重要なビジネススキルの一つ。実際に周りの経営者層と話すと、瞑想やYo…

御社は腕組みしていい会社か?してはいけない会社か?

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 新年度に入ってやや落ち着きが出てきたこの時期、必ず、社長自身がやらなければいけないことがあります。ホームページや会社案内をはじめ自社がオープンにしている媒体を、社長自身が、社長自身の目で、改めて見て、チェックしてみてください。  ホームページの場合、そのHP上の構造や導線の良し悪しではありません。会社案内の場合、キャッチや文章の良し悪しではありません。これらに目を通すことは必要としても、信頼おける担当者さえいれば、ご自身のスキル以上の成果を確実に出してくれるはずです。  社長自身が見るべき、確認すべきはーー「社長自身の画像」。  この意味とはーーー?  今の時代、何かあれば企業HPを見るのが情報収集の最初の段階です。そこで、まず確認するのは、「社長はどんな人か?」。出てきた社長の画像を見て、企業トップとして違和感がないかどうか。数年前に撮影したものをそのまま使っていて、実際に会ってみると…

挨拶や自己紹介で「話しが下手な人」と思われないために

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 新年度がスタートしましたが、普段にも増して、社長も社員も挨拶や自己紹介をする機会が多くあるのがこの時期です。トップや経営層にもなると、“自己紹介の鉄板”をすでにお持ちの方もいるでしょう。しかし、“鉄板”だからといってずっと同じままでは大問題。大もととなるネタは同じでも、立場とその時代に合わせたアレンジは必須となりますが、さて、そのあたりの配慮はできているでしょうか?  ひと言で挨拶や自己紹介といっても、社長としての公式な場からカジュアルな会合まで、いろいろなシーンが考えられます。自分のことを相手に知ってもらう――という前提は同じですが、当然ながら、社長やリーダー層ならば、気を付けるべきことがあります。  まず、「参加者に合わせた内容」にすること。男女比やキャリアなどを自分なりに見極めて、よりタイムリーな内容にすることを意識します。このあたりは、参加者にとって関心の高いタイムリーな話ができ…