男性社員が日傘をさしてきたらーー?

COLUMN /

 blog ひと言 No.43

 記録的な猛暑となった2018年夏も終わりが近づいています。最高気温の記録更新が次々とニュースになる過酷な夏ですが、今年こそ、受け入れられるかどうか、とチェックしていたものがあります。

 それは、男性の日傘

日傘をさすと、日陰になるので、まずは涼しい。

直射日光を遮るので、紫外線対策にもなる。

熱中症対策というのであれば、必需品ともいえます。

 多くの女性が日常的に使っている一方で、男性ではほぼ目にしないのが日傘です。実際に、この夏、男性用日傘の売上げが、前年の2倍という百貨店もあり、市場での流通量は多くなっているようです。しかし、平日の東京の都心では、日傘をさしている男性をほぼ目にすることはありません。自分の活動エリアだけの状況では判断できないため、周りの男性にも聞いてみたところ、大手町界隈ではまったく見ないとのこと。クールビズを推奨している環境省のある霞が関界隈でも同様のようです。

では、なぜ男性は日傘をささないのか?

なぜ、確実に涼しくなるアイテムを使わないのか?

どうして、日傘をさすことに抵抗感があるのか?

――という質問をすると、返ってくる答えが、「男が日傘なんて・・・」という反応です。

 まずは、日傘は女性のためのもの、という根強い固定観念があります。ですが、最近の夏は、体調というよりも命の危機を感じるような体温を超えた外気温の日が続く毎日。その暑さ対策として、効果的なものは採り入れていかなければ、日常生活にも支障をきたしてしまいます。女性向け、男性向けではなく、そして、おしゃれ目線でなく機能性を重視して、必要なものは使うという、ある意味での思い切りも必要です。

――若い男性のほうが抵抗感は少ないようですが、「日傘をさしていて、何か言われるのがいや」「説明するのが面倒くさい」という声もあります。

 暑さ対策で日傘をさしたいという思いがありながら、それについて説明をしたり、何か言われたりすることをわずらわしく感じるということです。日傘を使う男性がまだまだ少ない今の状況では、打ち合わせに来た男性が、日傘をさしてきたら、それに対して何かひと言、触れるのが自然な気もします。あえて何も言わないかは、その相手との関係と状況に応じて・・・・・・ということでしょうか。

 サマータイムをはじめ、2020年の東京オリンピックの暑さ対策についての施策が出てきています。ここまで過酷な暑さの夏、業務に支障なく仕事をするためには、自社にふさわしい暑さへの対応をする必要も出てきます。外回りの営業の方、屋外での業務がある方を抱える企業では、時間設定や熱中症への対応も重要なリスク管理となります。

 この夏、埼玉県がメーカーと共同で行った「日傘男子」の普及啓発活動がニュースになりました。極端な例ですが、御社でも外回りの社員には、熱中症対策として日傘を支給するのも、「あり」かもしれません。とにかく、過酷な夏を乗り切るための経営戦略の一つとして、社員の健康管理と生産性の向上の両立は必要不可欠なものです。その一つの切り口として、「男性の日傘」は、固定観念と多様性を自分事として考えるよい機会かもしれません。

来年も過酷な夏が予想されます。その心構えと対策は早めにしたほうがよさそうです。

まず、最初に考えたいのは・・・・・・

「男性社員が日傘をさしてきたら、あなたは何と言いますか?」