グータッチはオフィシャルでもOK?その効果とは?

COLUMN /

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オフィシャルな場で高い立場の男女がグータッチ

 withコロナ時代の新しい生活様式を実践しなければいけない現在、相手へ親しみを込めた握手をはじめとしたボディタッチは、ほぼNGとなってしまいました。

  そんななかで目にした1枚の画像。

 東京五輪大会組織委員会の森喜朗会長と、東京都の小池百合子知事の2人がマスクをして向かい合っています。そして、2人は「グータッチ」であいさつをしています。

 「グータッチ」とは、握手代わりに拳を握った手と手をお互いにつき合わせること。若い男性が親しい友人と会ったときなど、「元気かよ!」と気軽な挨拶代わりにしているのが、この「グータッチ」です。

 オバマ元大統領が積極的にやっていたことで知られる「グータッチ」ですが、トランプ大統領も安倍首相とのゴルフ場でのあいさつは、やはりこの「グータッチ」だったという新聞記事もありました。このように男同士でやっている姿は何度も見たことがありますが、立場の高い男性と、立場の高い女性の「グータッチ」は、初めて見ましたし、少し違和感がありました。

 ビジネスシーンでの握手も「今の時期は、控えましょう」と、確認し合うこの時期。かといって、この「グータッチ」が、ビジネスシーンで広く受け入れられているかというと、現時点ではまだまだ一般的とはいえないのではないかと感じます。

 オフィシャルな場で、こうした2人が敢えてやる、それが新聞各紙に掲載されるということは、この「グータッチ」を広げたい意向があるということなのでしょう。

 

グータッチにすれば驚くほどの大きな違い

 この「グータッチ」ですが、男同士でよくやっているお気軽なあいさつと思っていましたが、実はwithコロナの現在だからこそ必要なコミュニケーション方法といえるのです。

 接触面積が小さい分、リスクが低いのは想像できますが、実際の調査結果が発表されています。

 2014年、英・アベリストウィス大学のSara Mela氏ら、握手の代わりに「グータッチ」をすることによる細菌やウィルスの拡大を防ぐ可能性について行った調査の結果を、米医学誌『American Journal of Infection Control』に発表しました。

 Mela氏らの実験は、滅菌手袋を着けた手を非病原性大腸菌の培養液に浸して、乾燥。滅菌手袋を着けた別の人と握手、ハイタッチ、グータッチのどれかをした後、別の人の手袋についた細菌数を、緩衝液に浸して測定するというものでした。

 その結果は、驚くほど大きな違い!

 握手したときに比べて、ハイタッチでは半分以下、グータッチではなんと細菌が9割以上少なくなったのです。(医学新聞『Medical Tribune』Web版2014 年8月4日より)

 新聞で見た2人の「グータッチ」の画像は、直立不動の森さんとお辞儀をしながらの小池さんという何とも違和感のあるものでした。細菌やウィルスの感染予防の観点から、普及させたいという狙いがあるのならば、「グータッチ」推進プロモーションを、満面の笑みで大々的にやるのが一番効果的なような気がします。そんなことありませんかーー???

 

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