コンサルティングにおける業界の常識は他業界の非常識

COLUMN /

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カタチのないサービスの境界線

 コンサルティング事業をしていくなかで、専門分野を軸としながらも、少し路線の違ったお話しがくることもあります。そのときに改めて思うのが、「業界の常識は他業界の非常識」という言葉です。実際に「ポイントをついているな」と思うことが多々とあります。

 私の専門としている印象マネジメント、イメージコンサルティング分野については、業務内容について十分理解してくださっている方と、何度説明してもよくわからないという方の極端に分かれます。さらに言うと、後者の方は、正直言って「こんなことが仕事になるのか」というニュアンスを含んでいるようで、これまでの実績やクライアント様名を言うと、180度違った反応になるのも興味深いところです。

 コンサルティング自体、カタチのないサービスを提供していて、それをいかに理解してもらうかに苦労しているわけですが、カタチのないサービスである分、そのサービスの境界線は曖昧でいいのはないかと、個人的には思っています。

 つい最近まで、弊社の提供サービスはこれです、これ以外はお受けしません、がコンサルティングの王道だと思っていました。ですが、弊社については、これをやってみた結果として、まったく王道ではありませんでした。

 考えてみると当たり前の話で、コンサルティングのなかでも「コスト削減」「人事制度」と誰もが明確にできること、はっきり白黒つけれるものについては、できる、できないをはっきりさせなくてはいけないのは納得です。

 その一方で、弊社の提供サービスである印象、イメージ分野は、その境界線があいまいであり、明確な線引きができません。ある部分でくっきり「やりません」という線引きをしたとして、さて、それがその方の印象やイメージに影響がないかと言えば、まったくないことはありえないからです。

 

思い込みをリアルな現場の声で正すこと

 こうした思いを強くしていた最近、ある案件のお話しをいただきました。これを専門にやるコンサルタントも多くいるし、相当なハイレベルを求められる内容でもあります。

 ここで考えたのは、「なぜ、わざわざ弊社に依頼してきたのか?」ということ。

 今回は、過去にこちらの企業の方をサポートした実績があり、その方からのご紹介でした。とはいえ、このときご依頼を受けた内容とはまた違ったことであり、ある意味、チャレンジングな内容でもあります。

 お話しをいただいたことを自信もないのに、「できます!」と受けてしまうのは、これは論外。ご紹介してくださった方がいるので、その方への信用にも関わります。できるできないの見極め、プラスアルファの何を期待して弊社へ依頼をするのかーー? このあたりを明確にすることから、求められていることが見えてくるパターンが多くあります。

 このとき、重要になるのが、最初に出てきた「業界の常識は他業界の非常識」

 クライアント様からは、私の周りの方々は「流行に敏感だから」「外見に相当気を遣っているから」と相当ポジティブ(というか、距離感があるというか・・・)な印象をもたれているようですが、はっきり言うと全員がそうとは限りません。ときには、非常識といかないまでも、業界によってはNGかも、と心配になるケースもあります。

 逆に、こちらも相手業界や職種へのある程度のリサーチと基本知識があることで、思い込みが生まれていることもあります。実際にお話しをしてみると、「そうなんですか~!」ということがたくさん出てくるので、これはブレーンの力を借りて、リアルな現場を知ることが大切になります。

 今回の案件も、その業界の現場をよく知る頼りになるブレーンが、リアルな声と経験に基づいたアドバスをくれたので、弊社しかできないご提案ができそうです。

 今回もそうですが、改めて感じたのは、弊社のコンサルティング業は、一人では完結できない、でした。自分の専門分野はこの上なく極めていきますが、他分野で十分フォローできない部分も必ず出てきます。そんなときは、選びに選んだ人を頼りにして、とことん追求していく、そんなコンサルティングをご提供していきます。

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