年商が上がると「変わる」でなく「変えていく」ものとは?

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blog ひと言 No.38

■年商が上がっていくほど変えなければいけないもの

 「年商5億、10億と上がっていくと変えるものとは何ですか?」

 昨日の自社開催セミナーで、ある社長からいただいた質問です。成長している企業では、年商が上がり、企業規模が大きくなることで、変化することはいろいろとあります。

 ここでのテーマは、弊社の専門分野である“企業トップとしての印象全般”について絞った内容での質問となります。

 人間は視覚動物と言われます。そのため、五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)から得た情報の8割以上を目でみたことで判断します。この目で見える視覚情報が、目で見える変わっていくことの象徴とすると、やはり、外見、装い、服装がわかりやすいかと思います。

 年商が上がっていくほど、変えるものーーー。

 言い換えると、年商が上がっていくほど、変えなければいけないもの、です。

■服装にうとい、という人も自然と口にしている言い方

 それは、選ぶものの「質」。

 年商が上がるとともに、選ぶものの質を高めていかなければいけません。わかりやすいのが、スーツの生地ですが、ご自身で「服装には、うとい」と言う方でも、「高品質のもの」と「それほど質が良くないもの」を2つ並べると、その違いは明らかにわかります。当然ながら、品質が高まるとそれに比例して価格も高くなります。

 男性の方とお話しをしていて感じることですが、「服装には、うとい」と自ら言う方でさえ、「〇〇さんは、いつもいいスーツ着ているよねぇ~」と、自然と口にしています。みなさん、自覚をしていないようですが、ちゃんと自分の目でみて、相手の装いの「質」をジャッジしているのです。

 ですので、年商が上がるとともに、変えていくべきものの一つは、装いの「質」。スーツでいうならば、気に入った2着があれば、「高級そうに見える方」、その判断がつかないのであれば、一般的に、同じ場所で売っているものであれば、質は価格と比例していると考えて、「高価な方を選ぶ勇気」を持ってほしいものです。

 今はオーダースーツもお手頃になり、オーダーしている方も多いですが、そのお店も、ご自身の現状に合っているか見直すことも必要です。若いときから相当背伸びをした店選びをしているのでもないかぎり、20代と50代ではオーダーするお店は変わるのが自然です。どのお店でも若者向け、エグゼクティブ向けといった得意分野があります。

 それに加えて、オーダーする人の要求を満たせる担当者のレベルも違ってきます。20代の自分を満足させてくれた店が、50代でも大丈夫か?若者向けでムリがないか?――といったことを考えてみることも必要です。この年齢を年商に置き換えてみると、やはり同じことが言えます。売上げ2000万円だった自分と、5億円になった自分では、感覚と質を見分ける目が違ってきているはずです。

 ここではわかりやすいスーツを例にしましたが、「年商5億、10億と上がっていくと変えるものとは何ですか?」という質問の答え、それは、「選ぶものの質」です、となります。


この記事の執筆者

yamakawa midori
山川碧子(やまかわ みどり)

株式会社プライムイメージ代表/AICI国際イメージコンサルタント。2006年からビジネスパーソンの印象管理・印象マネジメント®を中心にサポートしています。著書『4分5秒で話は決まる~ビジネス成功のための印象戦略』。お仕事のご依頼はこちらからお願いします。