経営者は「どう言うか」でなく「何を言うか」

COLUMN /

blog ひと言 No.41

 最近では、企業規模を問わず、ビジネスの話の中には必ずと言っていいほど、「グローバル化」という言葉が出てきます。具体的な意味合いは各社違いますが、日本に留まった考え方を捨てることが、今の時代には必須ということでしょう。

 ビジネスの対象となる国や企業、人が広がると、いかに良い関係を築き、保っていくか、コミュニケーションの良し悪しが重要になります。日本人同士でも、時には誤解を生んだり、諍いが生じるのも、コミュニケーション不足が原因ということが少なくありませんので、国外となるとさらに配慮が必要になります。

 まず、相手の立場に立つこと。そして、自分がやってもらってうれしいことをする、自分がやられてイヤだと感じることをやらないーーー。こんなシンプルなことを実行するだけで、最低ラインはクリアできるでしょう。・・・・・・とは言っても、これは日本人同士の場合で、やはり国が違うとその感覚が大きく違うこともあります。 

 実際のコンサルティングのなかでも、経営者の方の話し方やスピーチのサポートをするご依頼も多くいただきます。話しの上手い下手だけでなく、いかに自社をアピールできるかが重要となりますが、その相手が海外の方に向けてとなると、日本国内に向けたものとは違った配慮も必要です。

 そうなると、国や地域に合わせた配慮、好感度の高い立ち居振る舞い、ボディランゲージ、その他の注意事項など、細かく気にすることが多く出てきます。一般的に、日本語以外は通訳を介しての会話となると考えて、英語や他言語は上手い、下手が重要ではありません。言語は相手に伝える「道具」と考えてもよいかもしれません。実際に共通言語のないやりとりが、スマホの翻訳アプリでできてしまう時代なのですから。

 こうしたグローバル化に対応したコンサルティングについて、事業スタート当初からご意見番となってくださっている方と話しをしていました。世界情勢と経済事情に明るく、豊富な海外経験をもつ、この方から言われたのがこの言葉でした。

 「結局、『どう言うか』ではなくて、『何を言うか』――。」

 派手なパフォーマンスや上手いプレゼンテーションでも、最後に「何を言ったか」が相手に残るかどうか?それが一番重要だ、ということです。

 細々としたデリバリー・テクニックよりも、「何を言うか」が大事である、ということ。とはいえ、「中味さえよければ、伝わる」という思い込みは、日本でも海外でも残念ながら通用しません。文字だけの原稿であれば、内容の良し悪しで評価をされますが、人を介して話で伝えるのであれば、「中味が良ければ全て良し」とはならないのです。

 弊社のコンサルティングの1つは、良い考えやマインドをもっている人、その人の考えが多くの人に伝わるようにサポートすることです。良いことを言っているのに、上手く伝わらないことが多い方に、第三者的な視点でちょっとアドバイスをする、それだけでも大きく変わります。そして、その変化が大きな自信につながり、ビジネスが好循環していく。こうした事例をいくつも見てきました。

 グローバル化という言葉に惑わされず、「『どう言うか』でなくて、『何を言うか』――」。コミュニケーションの軸をここに置いて、経営者の皆様に絶対的な自信を与えていきます。