若手ビジネスマンの制服と化した出勤スタイルとは?

COLUMN /

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みんながみんな同じ服装になる!?

 「まるで制服のようだったーー。」

 というのが、本人たちも含めてその場にいた人たちの感想。

 「なになに???」と聞いてみると、平日の仕事終了後、ある催しのため集まった20代~30代の男性の服装が同じ。まるで制服のようだったとか。

 シャツはブルー。

 パンツはグレー。

 そして、黒のリュックをしょっている。

 みんながみんな同じその組み合わせなので、まさに制服と指定鞄。もちろん、打ち合わせしてきたわけでもなく、年齢も業種も違う7~8人がほぼ同じ装い。

 なぜ、そこまで同じになるのかーー???

 その 一人の20代(メーカー勤務)の男性の説明によると、夏はどうしても選ぶものが限られてしまう、と。

 シャツは<白><ブルー系><明るい色系(と言っていた)>になり、パンツは<グレー>か<ネイビー>となる。<ベージュ系>は老けて見えちゃうので、着れないーー。

 とにかく選ぶものが限られてしまうので、どうしても似たような組み合わせになってしまう、とのこと。

 それはよくわかるけれども……ここまでみんな同じになるかぁ~???というのが正直な感想でした。

 

爽やかに魅せたい!という思いの表れ?

 この会話がされたのは、共通の運動系趣味の場。そのため、誰も私がどんな仕事をしているかをもちろん知りません。

 彼らの説明を聞いた結果、

 今どきの若手ビジネスマンは、ビジネス仕様の服を選ぶとき、以下、3つを重要視している様子です。

  • 合わせやすい(汎用性が高い)
  • 爽やかにみえる
  • ユニクロで売っている

 とくに「3.ユニクロ」は重要なんだとか(笑)。

 この日は、催しというある意味、日常ではない特別の“ハレ”の場。

だからできるだけ良く見えたほうがよい!魅せたい!

 だから、比較的日本人の肌色であれば、誰でも爽やかに見える<ブルー系>のシャツを“ハレ”の場に、揃いも揃って選んだのでしょう。

 服装の規定はきびしくない様子なので、ポロシャツを着てもいいはずなのに、それは一人もいません。

 彼らによると、40代くらいまでは<ブルー系>のシャツが多く、50代になると着ている人はいなく、ほぼ<白>になるとのこと。

 周りの50代男性陣を思い浮かべながら、「結構、ブルー系のシャツ着ているけどなぁ~」と思いましたが、20代からの50代の印象としてはイメージ的にこうなのでしょう。

 「ブルーは汗が目立つので困る」

 「ユニクロで売っていると、みんなそれを着ている」などなど、

ビジネスライクでない声が聞けたのも新鮮でした。

 少し前までビジネスシーンで使うのは一部の人に限られていたはずのリュックも、今では指定鞄のように重要度もアップしています。

 「コロナ禍で一気に服装が変わった」という声は多いですが、ビジネスカジュアルからオンライン仕様、そして、出勤スタイルも大きく変化しているコロナ禍スタイルです。

 

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