覚えている、覚えていないも、ひとつの個性!?

COLUMN /

No.195_top_パターン4

 

過去の出来事を五感のどこで覚えているか!?

 「そんなことを覚えているもの!!!」―――と、

 心から驚いたのは、数年ぶりに会った友人とのやりとりでのこと。

 中学時代から付き合いのある彼女は、東京を離れているので何年かに一度、会う間柄。仕事も環境も違うので視点の違いがおもしろく、笑いの絶えない時間になります。

 その日、話題になったのは、過去の記憶のかたち。かたちというのは、大昔の出来事をどんなかたちで覚えているか、人それぞれの違いでした。

 「ディズニーランドに何度も一緒に行った」という彼女。正直言って、よく覚えていない私は、「そうだった?」とあいまいな返事をしていました。

 そんな私に彼女は「そのとき着ていたものをはっきり覚えている!」と言い切ります。

 「髪型はこれくらいの長さで真ん中で結わいてて、丈の長いデニムっぽいスカートに上もブルーのシャツを着ていた」と、そのディティールをはっきりと説明をするのです。

 よくよく聞いてみると、彼女にとって過去の出来事とそのとき着ていた服は、セットになって記憶されているのです。

 人の第一印象は、ぱっと見たときの目で見える視覚的なもの(髪型、服装、身だしなみなど)で大きく左右されると言われます。その印象は、その後のコミュニケーションによって良くも、悪くも変化するものではあります。

 彼女曰く、そのときどきの服装は覚えているけれど、その他は覚えていないーー。動画でなくて、1枚の静止画としてずっと記憶に残っているイメージなのです。

 

人それぞれの記憶ポイントの違い

 「自分はどうだろうーー?何の記憶?」と考えてみると、私の場合は、逆に服装はまったく覚えておらず、その場でそのときに「○○さんが△△と言っていた」という言葉を重要視している傾向があるようです。

 強烈な印象を残したセリフを覚えているのはみんな同じだと思いますが、良いこと、悪いこと、特別でない日常でも、「こう言っていた」ということをよく覚えています。

 何十年も前のことが話題になったとき、彼女が「○○を着ていた」と言えば、私は「そのとき、△〇△〇と言った」という会話になります。彼女は話したことを覚えておらず、私は着ていたものを覚えていないーーー。

 人それぞれの「記憶ポイント」に違いがあることを、ここで改めて実感しました。

 そう考えてみると、ある先輩はにおいや香りによる記憶づけが強いようで、とくに男性の香水とそれをつけていた人がセットで覚えている、とのことです。また、聴こえてきた音楽でその時代の情景がパッと浮かんでくるというのは、私も経験あることです。

 こういった五感による記憶が人それぞれ違うのも一つの個性。日常生活による経験則でしかありませんが、まずは、自分自身の記憶ポイントは何か?

 「思い出してみると・・・・・・」は、何かしらきっとあるはずです。

 記憶と五感の関係・・・・・広告のコピーではありませんが「五感が喜ぶ~」と癒しやリラックスにつながりそうですが、何よりも歳とともに、忘れっぽいという話題が周りで増えた今日この頃。思わず物忘れ予防にこの個性が使えないものか・・・・・・と考えてしまいました。

 

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