雑な言い方、損得勘定の表現、言葉に出る本質的なこと

COLUMN /

blog ひと言 No.67

 「えっ、そんなこと言ってます?」

 コンサルティングで動画をチェック後、フィードバックのときに、クライアント様からよく出てくるのがこのセリフです。

 クセとは言えないまでも、人それぞれ多く使う言葉や言い方があるもの。ポジティブな言い方やネガティブな言い方、丁寧な言い回しや少しくだけた言葉づかいなど、一人ひとり違った傾向があります。言葉には自分の考えの軸となる部分が、無意識に出てしまうのかもしれません。

 先日、使う言葉の特徴についての調査結果(*筑波大学・掛谷英紀准教授らの調査)を目にしました。政治家を対象とした調査でしたが、政治家ではない方々にも確実に共通する部分がありそうです。

 国会の会議録を調査した結果によると、選挙で当選しても再選されずに、1期で消えてしまう国会議員の言葉には、ある特徴が見られるということです。

 その特徴とは、「丁寧な言葉づかいが少ない」「損得勘定の表現が多い」でした。

 とくに大臣については、短命の大臣の具体的な特徴として、口語的で雑な表現が多く、自分の努力を一方的にアピールする表現が多いという結果でした。

 具体的な言葉としては、「じゃなくて」「~みたい」「物すごい」などが挙げられています。つまり、敬語表現が十分でなく、丁寧な言葉づかいをする習慣に欠ける傾向があると分析されています。

 自分の立場を踏まえた丁寧な言葉で話すということは、リーダーとして重要視すべきことです。ですが、ただただ堅苦しい言葉を使えばいいというものでもありません。「丁寧」と「堅苦しい」は、似ているようで大きく違うものです。

 経営者であれば、業績の良し悪しに関わる数字的なことは大きな関心事です。とはいえ、相手に「損得勘定で動いている」と感じさせる言動が多いのは大問題。

 売上げを上げる、利益を得ることを前提として事業をしているわけですが、それを踏まえても、相手に「損得勘定で動いている」と感じさせてしまうのは何が原因でしょうか?

 周りに「損得勘定で動いている」と感じる人、思い当たる人はいませんか? さて、その人の何が、「損得勘定で動いている」と感じさせてしまうのでしょうか? 一般論でなく、ご自身の体験を思い返すと、リアルな答えが見えてきそうです。

 長く付き合える相手、信頼できる相手として、ふさわしい言葉を選んで使う、その配慮のあるなしは、相手に敏感に伝わるものです。

 さて、ご自身はいかがでしょうか? 丁寧な言葉で、損得勘定を感じさせない、普段からそんな言葉づかいができていますか?