オンライン飲み会って、本当のところどうなの?という疑問

COLUMN /

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オンライン飲み会はプライベートだから楽しい!?

 公私ともに思い通りに人と会うことができない現在、「オンライン飲み会」「zoom飲み会」をよく耳にします。楽しんでいる顔がいくつも並ぶPC画面を見ると、やり方はその時と状況で変えながらも、人はコミュニケーションを取る方法を探していくようです。

 こうしたオンライン飲み会は、あくまでも友人同士の集まりや何かのコミュニティで集うものであり、プライベートのこと。仕事のオフィシャルな飲み会とは一線を画しているもの、という意識がありました。

 在宅勤務も1カ月以上になり、実際に会う機会がない部下とのコミュニケーションをどうとったらいいかと考えてる方も多いようです。そんな方々が部下とのコミュニケーションを、と考えてオンラインで飲み会をやろう!という発想は、さて、部下の方々には受け入れられるものなのだろうかーー?と、常々、疑問に思っていました。

 周りの友人たちにも聞いてみたところ、「オンライン飲み会?出ませんよ」「上司に自宅まで来られたくないよ」「会社のPCで飲み会っていいのか?」など、ドライな反応の声ばかりが集まってきました。もともとドライな人が多いのですが……。

 聞いているこちら側としても、予想通りの答えで、オンライン飲み会はプライベートだから楽しいもの、と結論づけていました。また、「飲みニケーション」といわれる飲み会をコミュニケーション手段とする文化がある企業の場合は、オンライン飲み会があったとしても、上司を気づかって出席する人ばかりで、楽しいから出るという人は少ないだろうというのが、個人的な見方でした。

 

本当に部下の人は楽しんでいるのだろうか?

 ところが、私の周りを見回してオンライン化が最も進んでいるIT系企業のエグゼクティブの先輩から、意外な言葉を聞きました。外資系なので日本企業とは違った一面があるのは確かですが、「会社のzoom飲み会、よくやるよ!」という、思いもよらない答えが返ってきたのです。

 「ええーー!!!意外なんですけど……」と思わず言ってしまいました。

 3月半ばから完全在宅勤務になって、現在、会社はロックダウン状態。そんな状況もあって、オンライン飲み会は何度もやっているとのこと。話しを聞いていて、何よりも自分が楽しんでいる様子が伝わってきました。「楽しくなくちゃ、出ないよ」とその方は言いますが、本当に部下の方が楽しんでいるのだろうか?という疑問もわいてきました。

 よくよくこの飲み会の設定を聞いてみると、「〇〇部長と飲みたい人、集まれ~!」という掛け声で希望者を集めるので、そこに上司に呼ばれたから行く、というスタンスなのだそう。まずは、部下が自宅でも一緒に飲みたい!と思われる上司である信頼を得ていることが前提ですね。

 義務でもムリヤリ参加させられるわけでもなく、来たいという人が来て、仕事の話はせすに、みんなでざっくばらんに楽しむ場となっている様子。結局、オンラインでも長居してしまい、自宅だから酔っぱらってそのまま就寝となるーーという裏話も楽しそうに教えてくれました。

 現場のリサーチなくして、思い込みで動いてはいけないーーーと改めて知ったこの現状。

 この企業は外資系ということもあり、普段から飲み会の出席が優遇されることに何一つつながらない、そこで情報が入るなどは一切ない、という共通認識ができていることも、オンライン飲み会を純粋に楽しめる理由の一つだとか。打算がない分、参加者自らが楽しむための会として参加できる風土ができているといいます。

 上司のキャラ、企業文化、社内の雰囲気などが複雑にからまり、社内の人間関係は醸成されていきます。在宅勤務にもやや疲れを感じる時期、“純粋に楽しむための社内のオンライン飲み会”であれば、私の周りのドライなビジネスパーソンたちも参加する気になるかもしれません。個人的には予想もしていなかった現在のオンライン飲み会事情でした。

 

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