リーダーのクールビズの基本2018

COLUMN /

 

blog ひと言 No.34
■白いシャツのカジュアル化が進んでいる!?

  「自信がないならば、シンプルに徹するべしーー」

 これは弊社のクールビズの考え方の基本です。暑い時期、軽量化するはずのクールビズの装いが負担や過剰な気遣いとなっては本末転倒です。

  夏でもエアコンの設定温度28℃で快適に過ごせる夏の軽装というコンセプトで2005年にスタートしたクールビズですが、今では実施率は9割以上といわれます。確かに「弊社ではクールビズの実施はしていません」と言い切る企業が、最近はほぼなくなりました。

 認知度、実施率が高まり、業界を問わず浸透したクールビズ。環境省から装いのガイドラインは出てはいますが、実際は各企業によって違いやこだわりどころが違っています。服装のカジュアル度というよりも、お客様に会う日と合わない日、外出する日と社内にいる日、それによって使い分けているという声が多く聞かれます。

 ネクタイをはずせば、カジュアルーーー。

  確かに現在、日本でクールビズというと、まさにこうかもしれません。本来は、ジャケットとパンツの組み合わせがカジュアルスタイルとなります。ですが、スーツでネクタイをはずせば、クールビズ、というのが広く浸透しているのも事実です。そして、これが一般的なビジネスパーソンのリアルな夏の装いであることは間違いありません。

 そして、そのスーツの上着を脱いだとき、目立つのがシャツ、です。

 数年前から、白いシャツでもボタンの色がカラフルであったり、ボタンホールの穴のまわりの縫い目の色がカラフルだったり、と白いシャツのカジュアル化が進んでいます。そして、年代を問わず、40代、50代でもこうしたシャツを着ている方を多く見かけます。

 そのカラフルなボタン&ボタンホールのシャツを着る意識としてーー

 普通のシンプルな白シャツよりも、“カジュアル”である前提で着ているのならば問題なし

 ところが、シンプルな白シャツよりも、“おしゃれ”である前提で着ていると、これは問題。

 “おしゃれ”なつもりでいてデザイン性の高いシャツを、大事な取引やお客様への接待の場、フォーマルな場所へは着ていくべきではありません。どんなにご自身が気に入って“おしゃれ”だと思っていても、デザイン性の高いシャルは“カジュアル”なのです。“おしゃれ”と“カジュアル”の違い、これを今一度確認することが必要です。

■クールビズであればどこへでも自信をもって行けるスタイル

 誰でもトライしやすい典型的なクールビズの服装というと、紺のジャケットとグレーのパンツ、シャツは白か薄いブルー。これであれば間違いありません。クールビズがOKであれば、どこへでも自信をもって行けるスタイルです。

 シャツだけ一人歩きするように、ボタンを留めている糸が目立っていたり、ボタン自体がカラフルだったり、襟元が2重、3重になっていたり、襟裏にバンダナかと思うような別布が使われていたり・・・・・・とにかく、デザイン性が高いシャツはカジュアル度も高い。とてもシンプルなことです。

 それ加えて、毎年、口酸っぱく言っていますが、まだまだ見かけるのが、襟元から見える丸首の下着です。ネクタイをしないのであれば、第一ボタンをはずすのが普通。その襟元からは下着は見えないようにする、これは徹底してほしいポイントです。

 丸首シャツをVネックシャツにすれば見えにくいですし、近年は男性用でも目立ちにくいベージュの袖なしの下着もリーズナブルな価格で出ています(ユニ〇ロでもお手軽に買えます)。ご自身は気にしていなくても、このポイントは、結構、周りからは見られているので要注意です。

 2018クールビズのポイントとして、敢えて言いたいのは、「男性も女性も胸元は“見せない”配慮を」、シャツは「“カジュアル”と“おしゃれ”を混同しない」ということ。

 ビジネスでの服装はルールはあれど、時代とともに変化するもの。それはクールビズも同じ。過剰に気にする必要はありませんが、ルールを意識することで、本業が好循環することも確かです。そんなことを踏まえて、2018クールビズの時期を過ごしていきましょう。

ご参考:「リーダーのクールビズの基本2017

 


この記事の執筆者

yamakawa midori
山川碧子(やまかわ みどり)

株式会社プライムイメージ代表/AICI国際イメージコンサルタント。2006年からビジネスパーソンの印象管理・印象マネジメント®を中心にサポートしています。著書『4分5秒で話は決まる~ビジネス成功のための印象戦略』。お仕事のご依頼はこちらからお願いします。