「ちょっと待て!」と社長に拒まれてしまった理由

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お金を払う意味がわからない!?

 「いやー、すいません。口説き落とせなかったんですよぉ。」

 と、申し訳ない!という気持ちが電話ごしに伝わってくるお相手は、成長著しい企業の経営企画の責任者の方。

 今年に入ってからご紹介をいただき、社長様のサポートの話が進んでいました。そして、日程調整の段階に入っていたとき、「ちょっと待て!」とブレーキがかかってしまったようです。

 この「ちょっと待て!」と言ったのは、社長様自身。

 部長によると、紹介者のすすめで一度は納得したものの、いざ、実施となると、二の足を踏んでしまった様子です。

 必要性を理解している責任者の方は、いろいろと説得してくださったようですが、結局は、この一言に、今現在の社長様の考えが凝縮されています。

 「このようなことに、ン十万払う意味がわからない。

 なるほど、なるほどーーと、私も納得。

 もちろん、言われてうれしい言葉ではありません。とはいえ経験を積んできた分、想定できる反応で、過去にもこういうケースがいくつもありました。

 その後、時期を改めて実施して周りから高い評価を得たケース、いやいやながらスタートして結果を出したケース、そのまま立ち消えとなったケース・・・・・・、と、いろいろなパターンがありました。

 

情熱、熱量は会社と仕事自体に集中

 結論をいうと、この社長様には時期尚早で、今はそのタイミングではないのです。

 企業としては、成長スピードに合わせて、先手、先手と施策をしていきますが、それは事業の話であって、同時にトップリーダーにも相応の準備が必要、という発想のある方は多くありません。

 スタートアップの会社はもちろん、上場が視野に入っていても、そこにかけるお金の余裕はない、と思うのは、ある意味、納得できるのです。

 言葉の選び方は良くはありませんが、「会社は大事、自分は二の次」というように、情熱が仕事そのものへと向かっている時期でもあるからです。

 今回の社長様は、今の段階ではご自身が前に出て大きくアピールする機会はないとのこと。ですので、注目度が高い企業なので、ご自身が前面に出る必要がきたときがそのタイミングです。

 そのときには、「ン十万払った甲斐があった!」と思ってもらえる仕事ぶりをお見せしたい、そう思えば、今は拒まれても、今後のモチベーションアップにつながるというものです。

 

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