偉くなったとき、いろいろな意味での“分かれ目”とは?

COLUMN /

No.86_top_パターン3

ハイレベルの人がさらにもっと高く

「二極化が進んでいるーー」といろいろな場面で耳にします。

 できる人はよりできるようになり、上手くなる人はより上手くなり、持っている人よりより多く手にする機会が多くなる。その一方で、数年前と今で何一つ変わらないスキル、資産、その他もろもろの人もいるーーーという二極化です。

 それぞれの業界、業務のなかでも、日々、二極化を感じる出来事はあると思いますが、私も今の仕事をしていて、これが顕著だな、と改めて感じています。

 弊社事業の場合、「この人は、まったく問題ないでしょう」という人から、ご自身の意向での依頼が少なくありません。とくにスピーチやプレゼン関連のご依頼者に多いように思いますが、一般的には相当ハイレベルの方からのご依頼です。

 その一方で、周りのスタッフが必要と感じてのご依頼もあります。この場合、要は「上の立場の方には言いにくことを、私が代わりにお伝えする」役割になります。

 

偉くなるほど耳に入ってこなくなるのは・・・・・・

 とくにスピーチやプレゼンなどは、一般的に上手いといわれる人はいても、それぞれの目的や個性があるので、完璧なものが毎回できる、という人はいません。そして、スキルアップは、何事にも終わりがありません。

 偉くなればなるほど、周りからはネガティブなことは言われなくなる。

 ――というよりも、本人の耳には入ってきにくくなる。

 これがわかっているかどうかが、いろいろな意味での“分かれ目”になります。そのために、客観的な視点がほしい。だから時間とお金をかけてもプロに頼むーーとなるわけです。

 話は横道にそれますが……、私の趣味はYoga。最近は相当ハマっています。行っているスタジオが本格的で、ここには他でインストラクターをやっている人も教えを請いに通ってきています。いつも感心するのが、「先生になっても習いにくるんだぁ~」という素人的な私の発想に、彼女たちは「終わりがないこと」「毎回、気付きがあること」「違う視点がほしいこと」と言い、相当なハイレベルにも関わらず、もっと上のレベルに向かっていることを感じます。

 結局、自分はこの程度(レベル)だからーーといって決めた時点で終わり。何事もスキルアップは終わりがないことを、自戒の意味も込めて、改めて思い知らされました。

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この記事の執筆者

yamakawa midori
山川碧子(やまかわ みどり)

株式会社プライムイメージ代表/AICI国際イメージコンサルタント。2006年からビジネスパーソンの印象管理・印象マネジメント®を中心にサポートしています。著書『4分5秒で話は決まる~ビジネス成功のための印象戦略』。お仕事のご依頼はこちらからお願いします。