働く母の結論「自分が整わないと良いことは何もない」

COLUMN /

No.164_top_パターン1

 

大きなメリットを感じつつ満たされない部分

 「心を入れ替えて、出社をするようにしてる」

 ――というのは、仕事の相談相手でもある友人Aさん。

 「心を入れ替えたというのは?」というのが私の疑問。

 小学生から高校生の3人の子供をもちながら、仕事もフルタイムでこなしている“できる女”であるAさん。一般的に見ると、リモートワークのメリットを存分に感じているように見えたのですが……。

 確かにメリットも大きいーーとしたうえで、4月以降、在宅中心で仕事をしていて、それで回っていて、会社の方針も変わらないのだけど、敢えて出社する日をつくるようにしているのだとか。

 その理由はというとーーー、「大人と話すことが必要!」という思いがけない答えが返ってきました。それもそれを強く言い切っています。

 「大人と話すことが必要」といっても、1日に何件ものオンライン会議を毎日こなしているわけだし、そこで十分に大人と会話をしているのではーー?

 でも、それではダメなのだそう。

 「リアルに大人と話す機会を作らないと、精神的に滅入ってきてしまうーー」。

 

敏感に感じて「何かを変えなければ!」

 人と話すのであれば、家には十分すぎる話す人はいる。

 大人と話すのであれば、オンラインで十分すぎる話しができる。

 でも、これだけでは無理が出てきたようで、自分自身で「メンタルに来ているなあ~」と感じたからこそ、「何かを変えなければ!」、という思いで、先々週から自ら積極的な出社をしているのだそう。

 多分、通勤時間や自分時間の確保は、在宅を続ける大きなメリットであり、それをAさんは十分にわかっているはずです。

 そのメリットはちょっと横に置いておいて、自分の変化に敏感に気付いて、即行動を起こしたことに、ここでは改めて感心。

 今や管理職のAさんですが、ここに至るまでは、いろいろな働き方、企業を経てきました。元来、マジメな性格なので、並々ない苦労を抱えて、メンタルが相当やられた、と言う経験が何度もあったようです。

 コロナ禍だから、子供がいるから、〇〇だから、という理由づけでなく、ものごとの中心に自分がある、という見方も大切です。結局は、自分が整った状態でいられないと、いいことは何もないということですね。

 誰もが無理を強いられている昨今、パターン化することで、安定すること。自分の変化に敏感になって、変えていかないといけないこと

 今はこのバランスををとって、うまく切り抜けられる人を目指すのが一番かも!?です。

 

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