2020年ビジネスでのマスク着用のマナーとエチケット

COLUMN /

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マスク着用でもビジネスに場に出ないほうが良いとき

 寒い時期の風邪予防には、うがい、手洗い、マスク着用といわれます。2020年は、インフルエンザだけでなく、新型コロナウィルスによる肺炎の流行もあり、例年よりもマスクをする意識が高まっているのは確かです。

 マスク着用については、どのようにすればよいかという質問を受けることもありますので、2020年の現状からビジネスシーンでの着用について、整理してみます。

(※注意:2020年1月27日現在の平常時レベルを想定。今後、新型コロナウイルスによる肺炎の警戒レベルが引き上げられるなど、特設措置の時期は当てはまりません)

 まず、最初に「マナー」と「エチケット」の違いについて明確にしておきます。

 「ビジネスマナー」「せきエチケット」という言葉が一般的に使われていますが、「マナー」も「エチケット」も社会性や人間関係をスムーズに進めるためのもの。ビジネスシーンで、「マナー」は礼儀作法であり、相手を思いやる心「エチケット」はその心を表す行動や所作、と考えてください。

 基本的には、ビジネスの場として、とくに社外の人と会うのであれば、「マナー」として、マスク着用はしないことが望ましい。とはいえ現実的には、仕事を休むほどではないけれど、セキが時々出てしまうなど、「エチケット」として、人へ移さないための配慮であれば、したほうがいい、ということになります。

 そのときには、大切なことは、必ず「少しセキが出るので、マスクをしたままで失礼します」とことわりを入れる配慮。このひと言があるかないかで大きく印象が違ってきます。

 マスク着用でビジネスの話をするときの注意点としては、マスクをしていると話しが聞き取りにくいことに配慮します。大きめの声ではっきりと話すことを意識することが必要です。「大きな声で話すとせきがひどくなる・・・」「のどが痛くで声が出ない・・・」という場合は、ビジネスの場に出ることは控えたほうがいいですね。

 

マスクをする目的と国による意識の違い

 また、花粉症で1年中マスクをはずせない、という人もいます。1月から花粉が飛んで敏感にその反応が出てしまう人は、相手からの見苦しさを考えてのマスク着用かもしれません。症状がひどいのであれば、最初の挨拶のときだけははずして、「花粉症で見苦しいので、マスクをしたままで失礼します」と、ことわりを入れて着用する、その配慮が必要です。

 もし、風邪や花粉症の予防的にマスク着用をしているのであれば、ビジネスの場ではしないのが基本。社外の人と会うときは、コートを脱ぐタイミングで、マスクも一緒に取ってから面談するようにします。

 日本国内では、いつの頃からかマスクを着用することに違和感がなくなりました。その一方で、実際にコロナウィルスの肺炎が大きな問題になっている現在でも、フランスやオセアニアなど海外の一部では、マスク着用する習慣がないといいます。

 逆にマスクをしていると、病原菌をもっている、危ない病気になっている人として、目立ってしまうという話しを経験者から聞いています。海外へ行く場合は、そうしたマスク着用の意識が違うことを知っておくことも大切です。

 また、幼い頃からマスク着用をして学校に行っていた若い世代を中心に、季節を問わず、1年中マスクをすることに抵抗感がない人もいます。季節外れの花粉に反応するという人もいますが、ノーメイクや肌荒れを隠すためだったり、表情を見せないようにするため、乾燥予防という人もいます。

 ビジネスシーンの基本は、「マスクをしたまま話すのは控えたほうがいい」。その前提で、自分の状況を踏まえて、最善の選択をしていくことが必要です。

 マスクの着用についても、時代とともに意識変化はしていきますが、現状でもビジネスシーンでのマスク着用をNGと考える人も少なくありません。部下に指示をするのであれば、そうした相手の意識を見極めて、「仕事ではマスクをはずせ!」から一歩進んだアドバイスが必要ということですね。

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