“見えるオンライン”と“見えないリアル”のどちらで会うか?

COLUMN /

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「マスクをして対面で会うか?マスクなしでオンラインで会うか?」

 現在は、リアルで会わないと意味がないと思われていた懇親会などコミュニケーションの場さえ、オンライン化でやっている状況です。

 先日、経営者コミュニティでオンラインの情報交換会をしたときのこと。社外の方とのやりとりは、ほぼ全員が「オンラインのみ」と答えるか思っていたところ……実際は、そうとも言い切れないようでした。

 そのなかでとても興味深かったのが、その日も7本のオンライン会議が入っているという人の声でした。

 「リアルで会って、マスクで表情が良くわからないよりも、

 オンラインでマスクをしないで会話をしたほうが、

 相手の表情や変化がわかりやすいのでいいかもしれない」とのこと。

 人の表情は、ほぼ目と口の動きから伝わります。

 日本人は「目は口ほどにものを言う」というように、目の表情を重要視する傾向があります。それに対してアメリカ人は、口の動きを中心に見るので、その着眼点が違うと言われています。(*参考:「心の社会性」Members‘ Clips北海道大学文学研究科准教授 結城雅樹先生インタビューより)

 ここで思い出してほしいのが「顔文字」。

 最近ではアイコンに取って代わられていますが、ここで日米の違いが出ています。

 日本の顔文字  (^_^) (TOT) (>_<)

 アメリカの顔文字 :-) :‘-(  :-<   →アメリカは横向きで目は「:」

 日本人が「目」に当たる部分を変化させるのに対して、アメリカ人は「口」に当たる部分を変化させて表情として伝えています。

 アメリカ人が口を隠すマスクに抵抗があるのも、清潔意識の違いだけでなく、こうした文化背景も少なからず関係しているのでしょうか?

 

メイクよりライティングより大事なことは?

 少し話は変わりますが、たまたま見ていたTV番組での話。

 多くの人がオンライン会議をするようになり、その見え方を気にする中高年ビジネスパーソンが増え、オンライン用にプロがメイクするサービスを紹介していました。

 日頃、「コワく見える」「不健康そう」と言われる中高年男性の印象をメイクによって、優し気な印象に、健康的に印象に変えていきます。

 そのBefore/After を見て感じたことは、単に表情の良し悪しが大きいのではないか?

 ということ。最近ではライティングやメイクで見え方が大きく変わることは、広く知られるようになりましたが、あくまでもそれはプラスアルファ。

 一番重要なのは、その人の表情の良し悪し

 目元は鋭くなりすぎず、とろんとせず、口元は口角を下げないように意識するだけで、大きく印象は違ってきています。

 大きな変化を目の前で見せつけられたこの1年。こんな変化の時代、必要に迫られていると考えて、自分の意識も表情も変えていかないといけませんね。

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